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三人寄れば文殊の知恵

三人寄れば文殊の知恵

燃料電池は環境にやさしいか?


燃料電池は環境にやさしいか?

もう25年以上前の話ですが、私が通っていた某大学の先生が
エネルギーの研究をされていました。

当時であっても、増えつつあるエネルギーを
何で賄うかという問題がありました。

その先生の研究されていたのは、太陽光で水を電気分解して、
水素と酸素を取り出し、燃やすという方法です。

水を電気分解して水になるだけですから、
環境にもやさしいエネルギーの取り出し方です。

最大の問題はどうやって水素を貯蔵するか?

水素は単体ではとても燃えやすく、
持ち運びもボンベに頼るしかありません。

如何に安全に、容易に水素を貯蔵するか?
その先生はある物質に吸着させる方法を
研究されていたようですが・・・

現在に至ってもその問題は解決されていません。

最近夢の技術のようにもてはやされている、
燃料電池があります。

CO2を出さないクリーンなエネルギーであり、
しかも必要な時期に必要なだけ発電でき、
さらに、発電効率が高いとも言います。

本当にそんなにいいものなのでしょうか?

地球に優しいエネルギーとして、風力や太陽光発電が
取り上げられています。

確かに、風や太陽熱を利用して発電するのは
環境にやさしいでしょう。

でも、考えてみてください。

風車やソーラーパネルは環境にやさしいものでしょうか?

特に風車などは、電力を必要とする大都市部ではなく、
人里離れた僻地に作られています。
送電・建設のコストを考え、しかも環境を破壊して作られている
ことからすると、地球に優しいとはとても考えられません。

ソーラーパネルはその素材自体が環境に
良くなさそうな気がします。

ちなみに最近のCMで
「水力発電はCO2を出さない環境にやさしい発電システムです」
というのを聞いてビックリ仰天です。

水力発電のダムこそが環境破壊の元凶のはずですが!

話がそれましたが、燃料電池に
何故か力を入れているのがガス会社。

燃料電池とガス会社???
結びつきがなさそうな気が???

ところが超気合が入っています!

その理由は燃料電池のシステムにあります。

冒頭で述べたように、水素を有効に運ぶシステムは
現在のところありません。

したがって、実用化されている燃料電池に水素を
供給するには水素を含んだ物質から水素を
取り出すという奇妙な方法を取っています。

水素を含んだ物質?

水がベストですが、無理なようです。

現在考えられているのは、ガソリン、エタノール
メタン(都市ガス)などの化石燃料。

この中で家庭に供給されているのは都市ガス!

出力調整の聞かない原子力発電の電気を売るために、
夜間電力やオール電化を進めてきた電力会社に
対向してクリーンエネルギーの燃料電池の
自家発電で逆襲だ!

ところで環境にやさしいかどうかを考えると、
恐ろしい事実が!

燃料電池自体はCO2は出ませんが、なんと、
ガソリン、エタノール、メタンなどを取り出す過程で
CO2が出てくる!!!

皆さんご存知でした?
(ちなみに流行の燃料電池自動車でも同じことです)

詳しくはこちら

しかも、水素を取り出したあとの液体や気体をどうするんだろう
というのが疑問でした。

捨てたら、化石燃料を消費したのと同じです!

調べても良くわかりません???

再び水素を入れて再利用するというのですが・・・
すごくエネルギーを使うような気がしませんか?

むしろ化石燃料をそのまま燃やしたほうがマシ?

燃料電池を使うためのインフラの整備などを考えると
とても環境にやさしいとは思えないのですが、
いかがでしょうか?

ちなみに、原子力も風力も太陽光も燃料電池も
石油の代替にはなりません。

理由はプラスチックやビニールなどができないからです。

本当に環境を真剣に考えないと
大変なことになりそうです。

最終更新日 2008年07月12日


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